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サーファーにランニングは必要か?

みなさんこんにちは!藤倉です。

僕は茅ヶ崎に住んでいて、お休みになると海へ出かけて行ってサーフィンしたり散歩したりするのですが、海にいるとたまに海沿いをランニングしている有名なサーファーに出くわすことがあります。

全ての競技に言えることですが、競技練習だけでは勝つことはできません。いろんな補強運動を取り入れることで自分の競技のパフォーマンスを上げていくのです。

ただ、大事なのは短い競技人生の中で最も効率的かつ怪我のリスクの少ないものを選択しないと競技にプラスに働かないばかりか、怪我によってシーズンを棒にふるなんてことにもなりかねないので注意が必要です。

さて、タイトルにもある通り、海の上でサーフボードに乗る競技であるサーフィンが陸上をランニングすることでパフォーマンスが向上するかについて今回は考察していきたいと思います。

サーフィンは皆さんご存知の通りまずは沖に出ないことには話になりません。板を持って海に入り、板に乗って沖に向かってパドルしていきます。途中波が来れば波を乗り越えるか海中に潜ってやり過ごすかします。

沖に出たら板の上で座ってバランスをとりながら波待ちをして、波がきたらピークに合わせて左右に移動し岸に向かってパドルしていきます。この時のパドルは波に合わせて時にパワフルに水をかく必要があります。

そしてボードの上に立ち上がり、波に合わせてバランスをとりながらボードをコントロールします。この時ボトムターンをしたりカットバックをしたりと人や板の長さによって動きが大きく異なります。

波が終わればまた沖に向かってパドルを開始します。試合にしろファンライドにしろたくさん波に乗らないと目的が達成されないのでいかに短時間のうちに沖に出て、波を捕まえるかが勝負になります。

サーフィン中の動作についてはこんな感じですが、これを強度と速度で分類して整理してみましょう。

こんな感じでしょうか。サーフィンはなにぶん自然を相手にするスポーツなので波の状況次第にはなりますが、強度が低ければ長時間動作が続いても大丈夫なはずですし、強度が高い動作は一瞬で完了するものばかりです。

もう少し詳しく説明していきましょう。以前書いたブログでエネルギー供給機構の話をしました。「体を動かすエネルギーってどこから来るの?」その話に当てはめてみましょう。

人や波の状況によっては、沖に出るパドルで解糖系がかなり優位になっていたり、板に立って波に乗るのは酸化系の有酸素運動の範囲で収まっていたりすることはもちろんあるはずでしょうが大まかにこんな風に分類されます。

こうやってみてみるとサーフィンというスポーツは全ての体力要素を必要とする競技ということがわかります。サッカーやラグビーのように長時間動きつつも、間欠的にダッシュをしたり、爆発的に力を発揮したりするスポーツといえます。

本題:サーファーにランニングは必要か

サーフィンに必要な体力要素に有酸素運動が含まれていることがわかりました。

沖に出るためのパドルや左右に移動する際のパドルの継続時間を伸ばしたりするには有酸素運動によって循環器系の能力を高めることは無駄ではないはずです。

また、サーフィンの特性上、波に一度乗って終わりというわけでなく、幾度となく波に乗るためのパドルを行うために短時間での体力の回復をするという要素も要求されます。その要素の獲得に有酸素運動は重要になります。

つまり、パドルし続けるための持久力と、回復力をつけるために有酸素運動能力を高めることはサーフィンにとって有効ということになります。しかしこれがハードな海の状況だったり、試合になると話は違ってきます。

沖に出るのにちんたらしてたらガンガン波はやってきますし、相手選手はたくさん波に乗ってしまいます。有酸素運動的にパドルをしているような状況はほぼやってこないのです。サーフィンの試合時間の60%で選手の心拍数が121160/分を示したという結果もあります。

つまりサーフィンをしている時間の多くが解糖系のミドルパワーを発揮しているということが言えます。そのため、その能力の向上には有酸素運動のランニングだけでは強度が足りない可能性があります。サーフィンのための持久力をつける目的でトレーニングを実施するなら、有酸素的なものだけでなく無酸素パワーを間欠的に発揮するようなトレーニングを追加する必要性があります。

さらに、長時間行うランニングではもも裏の筋肉、ハムストリングスの柔軟性が低下するというデータもあります。そのことはサーフィンをやる上でかなり不利に働きます。ハムストリングスの柔軟性が低下すると、腰が丸まりやすくなります。

波待ち姿勢でボードに座っていて過度に腰が丸まっていると腰痛のリスクを高めるだけでなく、ライディングの際に腰が丸まった状態で体の回旋を起こすと腰部の怪我を起こす可能性が高まります。

そもそも腰を丸めてしまうと股関節を上手く使うことができないためライディングにかなり不利というのはみなさん経験的になんとなくわかると思います。話を元に戻すと、ランニングによってハムストリングスの柔軟性の低下を引き起こすリスクがあるなら他の持久力トレーニングを採用するのがベターということです。

まとめ

サーフィンがランニングによって受ける恩恵

・ファンサーフでは有酸素運動の要素が多いから持久力向上にいい

・有酸素系のトレーニングを積むと体力の回復が早まる

サーフィンのためにランニングが必要でない理由

・ランニングによってハムストリングスの柔軟性が低下するリスクがある

以上を踏まえると、有酸素的な体力要素を高めたい場合は有酸素トレーニングを積むことでサーフィンに貢献することはできそうですが、手段はバイクを漕いだり水泳をしたりといった選択をした方が良さそうです。

また、ハードな海で戦う体力が欲しい人は無酸素トレーニングを積んだ方が適していると言えそうです。ハードな海で沖に出るとそれだけで疲れ果てるヘタレの僕はそもそもダックダイブなどの技術面をカバーする必要がありそうです。沖にもっと楽に出れたらサーフィンもっと楽しめるんでしょうね。

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