こんにちは!藤倉です。今日はこんな疑問にお答えします。
トレーニングで重りをおろす時も丁寧に下ろせってよくいうけどどうして?危ないから?
よく言いますよね、これ。重りを上げる時だけじゃなく下ろす時もスピードをコントロールしながらおろしなさいって。今日はその理由についてお答えしていこうと思います。
トレーニングで重りをおろす時
ウェイトトレーニングでは重りなどの負荷を重力に逆らって持ち上げた後、元の位置までおろします。その際筋肉は、持ち上げるときにコンセントリック収縮をし、おろすときにエキセントリック収縮をしています。
コンセントリックやエキセントリックというのは筋肉の収縮の仕方を言いますが、筋肉が縮んで力を発揮する状態をコンセントリック、筋肉が伸ばされながらも力を発揮している状態のことをエキセントリックと言います。
つまり、重りをおろしているときは筋肉がエキセントリック収縮を起こしている、というわけです。
重りをおろす時にスピードをコントロールしないでおろすと力を抜いて重力に任せて重りをおろすことになります。そうなると筋肉のエキセントリックな収縮は行われないことになりますね。
これの何がいけないのか、詳しくみていきましょう。
重りをおろすときもスピードをコントロールして行うべき理由
理由1筋肉のエキセントリックな収縮も鍛えたいから
スポーツにおいてエキセントリック収縮はこんな時に行われています。
・走っていて減速したり止まるとき
・ラケットを振って体が一回転しないように止めるとき
・ジャンプの前にしゃがみ込み力を溜めるとき
・ボールを投げるために振りかぶるとき などなど
このようにスポーツの多くの場面では筋肉がエキセントリック収縮をするタイミングは山ほどあります。その時に十分な力を発揮するためにはトレーニングでもエキセントリックな局面を経験し鍛えておく必要があります。
エキセントリックな収縮が弱いと、走っていて短時間で止まれずに方向転換に時間がかかったり、ジャンプの溜めが作れず高く飛ぶことができなかったり、ということが起きてしまいます。特に体をバネのように使って爆発的な力を発揮したいときは特にこのエキセントリック収縮が重要になります。
だから、重りをおろすときも力を抜いて重力に任せておろすだけでなく、きっちりコントロールしておろすことでエキセントリックな局面を筋肉に経験させ、トレーニングする必要があるのです。
理由2関節や筋肉を守りたいから
スクワットでおろす時に力を抜いてガクーンと重力に任せておろす人っていますよね。
これをやると、おろし切った時に膝の関節にものすごいストレスがかかります。
ゆっくりコントロールしておろすと、動作を継続している間中常に筋肉が緊張していることになりますので関節にかかるストレスは軽減されます。力を抜いておろしてしまうと関節にかかる負担が増えてしまうんですね。
また、重力に任せて勢いよくおろすと、筋肉にも瞬間的に引き伸ばされる強いストレスがかかります。そうすると筋肉が怪我するリスクも高まってしまいます。
まとめ
重りをおろすスピードをコントロールして行う理由がわかりましたか?
もしあなたがウェイトを下ろす時力を抜いておろしてしまっていたのなら今日からしっかりコントロールして行ってみてくださいね。そうすればきっとスポーツパフォーマンスに役立ってくれるはずですよ!
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