こんにちは!スポーツを頑張る人のトレーナー藤倉法隆です。
腰痛を予防するためにストレッチを頑張っている方は多いかと思いますが使い方を間違えると効果が出ないかもしれません。
以前僕のところに来てくれたゴルファーの方で、
腰が慢性的に張っていて、一時期毎晩ストレッチを頑張っていたけれどあんまり意味がなかった…
とおっしゃっていた人がいました。
その人は毎晩30分ほどかけて股関節や腰の筋肉をしっかり伸ばしていたそうです。接骨院で教えてもらったストレッチもやっていたそうですがそれもあまり効果が出なかったようです。
その人はゴルフに行くとプレーしている最中は問題ないそうですが、家に帰る頃くらいから徐々に腰が張り始め、翌朝はかなり腰の筋肉が固まってしまい痛みも出てきてしまっていたそうです。
頑張ってストレッチをやっていたのにどうして腰が良くならなかったのでしょうか。それも30分もかけて真面目にやっていたのに…
実は腰痛に対してストレッチが効果を発揮しないことは実際にあります。
ストレッチがゴルフの腰痛に効果が出ない理由
理由1:ストレッチは疲労を回復してくれない
ゴルフ後にストレッチする人はゴルフで溜まった疲労をとるのが目的ですよね。ただストレッチには疲労を回復させる効果はないと言われています。
『ストレッチングの筋疲労回復に関する研究』
こちらの研究でも運動後にストレッチをしても疲労の回復効果は望めなかったと結論しています。
同様に筋肉痛の予防に関してもストレッチは効果が出なかったとする研究もあります。
だから、腰痛予防のためにストレッチをして筋肉の疲労をとろう、筋肉痛を予防しよう、というのは意味がない可能性があるわけです。
理由2:腰痛の原因がストレッチでは解決しない
ではストレッチは何に効果があるのでしょうか。
ストレッチの効果は、「関節の動く範囲を向上させる」というものがあります。例えば、開脚が全然開かなかった人がストレッチをコツコツと続けることで開脚の角度が広がったということは十分あり得ます。
もしあなたの腰痛が、関節の柔軟性が低いせいで腰痛になっているのであればストレッチをして関節の柔軟性を高めてあげれば腰痛が改善する可能性は大いにあります。
ただ、あなたの腰痛が関節の柔軟性とは全然関係ないところにあったらストレッチはあまり意味をなさないかもしれません。
あなたは自分の腰痛の原因がどこにあるかわかりますか?
ゴルフで引き起こされる腰痛の原因とは
僕も選手にくっついてアメリカに行ってたくさんのプロゴルファーのスイングを見て改めて気づいたのですが、ゴルフのスイングって本当に人それぞれなんですよね。トップに行けば行くほどフォームが洗練されて同じスイングシーケンスに収束すると思ってたんですけど、本当にバラバラ。
まあ個人個人で身長も違ければ、手足の長さも違うし、体の柔軟性だって人それぞれなんでスイングフォームが違うのは当たり前ですよね。
腰痛も一緒です。フォームが違うので腰痛になる原因も人それぞれ。
例えば、スイングの時にスウェーしてしまって腰痛になる人もいます。お尻がぽこっと横にずれてその分腰が変に捻られて筋肉に負担がかかるパターン。そういう人はもしかしたら腰痛の原因は「お尻の筋肉の弱さ」にあるかもしれません。
他にも振り切った時に体が必要以上に回ってしまう人は、腰の筋肉が過剰に引っ張られてそれで腰痛になっているかもしれません。このパターンは女性に多い気がします。こういう人は背筋群の緊張が足りていないのが腰痛の原因かもしれません。
今紹介した2つの腰痛のパターンはストレッチしても腰痛に効果を発揮しないですよね?1個目の人はスウェーをする癖に対処する必要があって、それはストレッチでは改善しない可能性があります。2個目の人は振り切りの体の回旋をコントロールする術を身につける必要がありますね。コントロールできないのが筋力の弱さにあるのだったらストレッチよりも筋トレをする必要があります。
こんな風にゴルファーの腰痛の原因は人それぞれです。だから一概にストレッチで全て解決するとは言えないのです。
まとめ
もしあなたの腰痛が関節の柔軟性の低さにあるのならストレッチは十分効果があります。だけど、他のところに原因があるとしたら他の対処法を考えなければいけません。
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