みなさんこんにちは、藤倉です。先日本屋に行ってスポーツコーナーをのぞいたら、ゴルフの専門書籍の多いこと。書籍の分だけ理屈があってどれを信じればいいのかわからないよって人も多いと思います。
今回はそんな人の助けになるかはわかりませんが、ゴルフでボールを飛ばすためのそもそもの物理法則を前提としたメカニズムについて解説したいと思います。これを理解した上で専門書を読めばいろんな理論で慌てることも少なくなるはずです。
どんな理論もまず間違いなく物理法則に則っているはずですからね。
ゴルフの飛距離を上げるためにはまずは床反力を知ろう!
いきなり退屈そうな話ですみません。作用反作用の法則って覚えていますか?
1つの物体がもう1つの物体に力を加えると、同時に相手の物体から、一直線上の大きさが同じで逆向きの力を受ける。
これです。この法則を人間と地球で当てはめて、地球から返ってきた力が床反力です。人間がジャンプする時、まず地球を押します。その時作用反作用の法則で地球から正反対に同じ力で押し返されます。その力がジャンプという現象を生み出しているのです。
ゴルフと床反力の関係ー飛距離を上げるには床反力を向上させるー
ゴルフのスイングもまず股関節が動き地面を強力に押すことで、床反力が生じ下半身から体幹、腕、さらにはゴルフクラブまで力が伝わります。
つまり地面を押した際に返ってくる力がそのままクラブを通じてボールに伝わるわけです。床反力を生み出すのは後ろ足の股関節の伸展筋力です。お尻やもも裏の筋肉が持つ、股関節を伸ばす力ですね。
つまり、この筋肉を鍛えて地面を押す力を高めればより大きな床反力を得ることができ、より多くの力をボールへと伝えることができるというわけです。
下半身が強くなればゴルフでボールの飛距離は伸びるのか
では下半身の筋力を鍛えるとそれがそっくりそのままボールに伝わるのか、というとそうでもありません。
ゴルフのスイングにおいて脚力が向上した分微妙にタイミングやその他の部位の出力も変わる可能性があるからです。脚力の向上でより強い床反力を得られるため股関節の回旋の速度が上がったり、体幹や腕部に伝わる力が大きくなるために若干今までのスイングと異なる感覚が出る可能性があります。
だから強くなった脚力に合わせたスイングを新たに構築する必要が出てくるのです。その方法はゴルフのスイングを繰り返すことです。
以前人間の体を車に例えた記事を書きましたが、それと同じで、車をチューンナップして足回りをいじったりしたらそれに合わせて走り方も変わるはずです。人間の体も同様で、強くなったら強くなったなりの動かし方があるわけです。
まとめ
以上のことをまとめるとこんなことが言えます。
- ゴルファーが下半身を鍛えることは必要
- 鍛えるだけでなく変化した体に合わせたスイングの練習が必要
一見上半身の運動に見えるゴルフですがしっかり下半身の力を使わないとボールを遠くに飛ばすことはできないのです。プロのスイングを見ていると下半身の力を使っているのは見て取れますけどね。
今回の記事でゴルフの飛距離と床反力の関係がわかってもらえたと思います。床反力を生み出す下半身の力をもっと爆発的に生み出す方法についてはこちらの記事も見てみてください。よりゴルフの実践的な力発揮にはパワーという考え方が必須になってきます。
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