関節の役割
さあ、今日は関節についてみてみよう!
関節ってなんの為にあるの?
関節には、
- 体を支える
- 体を動かす
という役割があるよ
それだけ?関節って大して重要じゃないのかな?
とんでもない!関節がないと大変なことになってしまうよ!
例えばなにさ?
関節がないということは骨と骨がくっついて動かないか、くっついてなくてもそれぞれ独立して存在することになってしまう。
それの何が問題なの?
骨がくっついて動かなければ、歩けもしないし、寝た状態から起き上がることすらできないよ。骨がそれぞれ独立していたら、ヘタクソな人が操るマリオネットみたいな動き方しかできなくなってしまうんじゃないかな。
怖すぎる。。関節ありがとう!
関節の大切さをわかってもらえたかな?それじゃ簡単に関節の構造をみてみよう。
関節の構造
関節は2つ以上の骨がくっついてできていて、それぞれを繋いで関節を形づくっているのが、
- 靭帯(じんたい)
- 関節包(かんせつほう)
という組織だよ
靭帯ってよく聞くけど骨を繋いでいるものだったんだ!
そう。骨がバラバラにならないように繋いでくれていて、変な方向に曲がらないようにしてくれるのも靭帯の役割なんだ。
関節包は字の通り関節を包み込むように覆っていて、中には関節液という関節をスムーズに動かすための潤滑剤で満たされているよ。
ただ骨と骨が繋がってるだけじゃないんだな。
そうなんだ。関節には潤滑剤があるだけじゃなく、骨と骨がこすれる所には軟骨という組織が覆っているよ。
ナンコツって唐揚げとか焼き鳥になってるやつ?
ここでいう軟骨は硝子(しょうし)軟骨と呼ばれる薄い組織で、骨と骨がスムーズに動くようにしてくれているんだ。その滑り度合いは、スケートで滑るアイスリンクの10倍とも言われているよ。
そんなにスベスベなの!?
そうなんだ。この仕組みによって人間はスムーズに関節を動かすことが可能になってるんだよ。
関節の分類
関節も場所によって様々な形があるんだよ
例えばどんなの?
左手でこぶしを作って、それを右手の手のひらで覆ってごらん。
ふむふむ
右手の中で左手のこぶしは自由に動けるだろう?これが肩の関節や股関節の構造だ。球関節という名前が付いているよ。
ほー。こんなに自由に動けるのか
今度は揉み手をするように手のひらをあわせてごらん。
今度はさっきみたいに自由には動かないだろう?
そうだね。左右の手それぞれが前後に動くような感じかな?
そうだね。そういった形の関節には鞍(あん)関節という名前がついていて、親指の関節なんかが当てはまるよ。
親指はいつももみ手してるのか。
もう一つ紹介しておこう。これはかなり特殊な例だ。左手の人差し指と親指で輪っかを作り、右手の人差し指をその輪っかの中に挿し入れる。
こんな関節があるの?
そうなんだ。これは車軸(しゃじく)関節といって肘の近くにある関節だよ。
肘の関節ではないの?
肘の関節は蝶番(ちょうばん)関節といって別の形をしているよ。蝶番とはドアの仕組みを作るちょうつがいのことだね。
確かに肘はドアみたいに開いたり閉じたりするもんな。ドアと同じで他の方向には開かないけど。
とってもいい所に気がついたね!関節は様々な形があるけれど、その関節によって動く方向と動かない方向があるんだ。だから体の動かし方を指導するトレーナーやインストラクターはそれぞれの関節がどのように動くかを把握しておく必要があるんだよ。
なるほどね。関節の形さえ覚えてしまえどんな動きをするのか想像できそうだな。
その通り。関節の動きを覚えるんじゃなくて関節の形を理解しておくと人の体がどんな風に動くのかがよりリアルに想像できるようになるのでオススメだよ!
覚えなくていいならラクチンラクチン♪
はじめてアナトミーで関節ごとに形や動き方については詳しく見ていくから楽しみにしてるんだよ。
ほーい。
コメント
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