ひたすらクラブを振って練習する前にやってほしいこと

こんにちは!スポーツを頑張る人のトレーナー藤倉法隆です。

もしあなたが今、自分のスイングに悩んでいるとしたら、ひたすらクラブを振って練習する前に少し振り返ってみてほしいことがあります。

それは、

あなたの体は、あなたの理想とするスイングを実現できるだけの機能が備わっているか?

と言うことです。

例えば、

  • バックスイングの時にもっとトップを高くしたいと考えているのなら、体の柔軟性と関節の動きやすさは備わっているのか?
  • もっとスウェーを少なくしたいと考えているのなら、股関節の動きと、お尻の力は備わっているのか?
  • 飛距離を伸ばしたくてスイングスピードを速くしたいなら、力を出す速さと、そもそもの筋力は備わっているのか?

ということです。

りんごの皮剥きを練習しようとしてても、そもそも包丁が研がれてなくてりんごの皮を剥けるだけの機能が包丁になかったとしたら、いくら練習したところでりんごの皮剥きは習得できないですよね。

あなたのスイング練習ももしかしたらそれと同じかもしれません。

そう考えると、上達のヒントはあなたの体の能力を高めることにあるかもしれません。

今までひたすらクラブを振って練習していたけど、なかなかスイングを修正できなかった。だけど一度立ち止まって体の機能を高めることに注力してみたら、あっさりとやりたいスイングができるようになった。そういったことが起こりうるのです。

実際に僕のお客さまでも、「もっとバックスイングをスムーズにして力まずに捻転差を生かしてクラブを振れるようになりたい」と訴えていた方がいました。

その人は週に4日は練習場に通っていて、終いにはゴルフ肘になってそれで僕のところに来てくれました。初めはゴルフ肘の治療をしていたのですが、そのうちにスイングのことを相談されたので、エクササイズを追加するようにしました。

それは肋骨の動きをもっと出したり、力まないで力が発揮できるようになるエクササイズで、日々お家で取り組んでもらいました。本人が頑張ってくれたおかげで、3週間くらいする頃には、かなり脱力して、体のねじれを生かしてクラブを振れるようになってきました。力まなくなったので肘の負担もかなり軽くなっていたようでした。

この変化には本人が一番驚いていて、

「捻転差を使ってクラブを振るというのがやっと理解できた気がする」

と言っていました。そして

「捻転差を感じるには僕の体は動かなさすぎたんですね」

ともおっしゃっていました。そうなんです。理想とするスイングの前にはまずあなたの体がそのスイングに対応しているかということが結構重要な要素になり得ます。まさに先ほど話したりんごの皮むきができるだけの包丁の切れ味があるか、という話と同じですよね。

包丁で言うと、砥石を使って刃を研ぐと言う作業が必要になりますが、人の体で言うと、簡単なエクササイズがこれに当てはまります。専門的な言葉で言うとコレクティブエクササイズなんて言ったりします。日本語に直すと「修正的な運動」ですね。

あなたの体で動きの悪いところや理想のスイングを邪魔する部分を「修正する」のが目的の運動であればどんな運動も当てはまります。これを繰り返すことであなたの体はかなり変わってくるはずです。

どんなことをやるか気になりますか?

僕のinstagramアカウントでちょくちょく紹介しているのでいくつか乗せておきます。

興味があったらアカウントの方も覗いてみてください。そして気になるものがあれば実際にやってみてください。何回かやってみたらすぐにスイングしてみてください。それで少しでも効果がありそうだな、と思えば継続することであなたのスイングは変わってくれるはずです。

もし自分のスイングでどういうものをやればいいかわからなければコメントをいただければエクササイズを紹介するのでコメントを残していってください。

がむしゃらにクラブを振って練習するのもアリです。僕もそういう情熱的な方法は大好きです。ただ、一度自分の体を振り返ってみて、何かが足りないのかも?と感じるのなら体の機能を高める、と言うことに取り組んでみるのもおもしろいかもしれませんよ。

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