①スピーディーにATPを合成できるけど持続時間はめちゃ短い!「ホスファゲン機構」
②供給速度も持続時間も中程度!「解糖系」
③供給速度は遅いが持続時間は半永久!「酸化系」
ホスファゲン機構
筋中に貯蔵されている、クレアチンリン酸という物質を分解する際に発生するエネルギーを使ってATPを合成します。
合成までの過程が短いので、運動開始後すぐにATPを供給することが可能ですが、筋中に蓄えられるクレアチンリン酸量が限りがあるので、7秒ほどしか供給を持続できないと言われています。
どんな運動でも開始後すぐにこの機構は働き始めますが特に、「短時間」で「爆発的」にパワーを発揮するような、スプリントやハンマー投げ、ジャンプなどの動作でもっとも貢献します。
解糖系
筋中に貯蔵されている、糖をピルビン酸に分解する過程で発生するエネルギーを使ってATPを合成します。合成までの過程がやや長いので、供給までに時間がかかりますが供給の持続時間は2~3分とホスファゲン機構に比べると長くなっています。
ボクシングやバスケットボール、中距離のスプリントなどで特に貢献します。
酸化系
筋細胞中に存在するミトコンドリアという組織が酸素を取り込むことでATPを合成します。供給速度は最も遅いですが、長時間にわたって、ATPを供給し続けることができます。マラソンや、スプリントを含む長時間持続する運動、サッカーなどでも貢献しています。
有酸素運動という言葉をよく耳にするかと思いますが、それはこのシステムをメインに使って行う運動のことを言います。
これら3つのシステムがATPを合成して、筋肉のエネルギーとして使用されているわけですが運動の強度と、持続時間によって供給のバランスが変わってきます。3つのうち1つだけが関わるというわけではなく、時間と強度によって優位になるシステムが変わるといった感じです。
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