関節がゆるいってなんだ?

みなさんこんにちは!藤倉です。

みなさんはこれまで関節がゆるいとか、関節が大きく動いてしまうとかって聞いたことありますか?スポーツをやる上でこの関節のゆるさって結構大事なので今日はそのお話です。

Ankle and Ligaments
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弛緩性と動揺性

関節のゆるさを説明する上で2つの単語がありますそれが、「関節弛緩性(かんせつしかんせい)」と「関節動揺性(かんせつどうようせい)」という言葉。まず、関節弛緩性とは、関節の動く方向は正常だけど大きく動きすぎだよね~という状態です。

さる腕って聞いたことありますか?肘を伸ばした時に過剰に伸びてしまう肘のことを言いますが、これは弛緩性があるということになります。次に関節動揺性ですが、これは本来あるべき関節の動きとは別の動きが加わった時の状態を言います。

例えば、膝は基本的には前後にしか曲がりませんが、左右にもある程度曲がるようになっています。この「遊び」が異常にある状態のことを動揺性があると表現します。

この動揺性は先天的に関節のあそびが多い人もありますし、後天的に捻挫や脱臼などによって、靭帯が伸びてしまったために生じるものもあります。

メリットとデメリット

関節の弛緩性や動揺性があることによってのメリットはあんまり思い浮かびませんが、関節技をかけられても抜け出しやすかったり、縄で拘束されても抜けられる可能性があるということでしょうか。

反対にデメリットはすぐに思いつきます。関節の不安定性が高いことで怪我をしやすいということです。守ってくれるはずの靭帯がゆるゆるなために、関節の動きが必要以上に出てしまうため、より、捻挫しやすくなったり、脱臼しやすくなったり、骨同士がぶつかりやすくなってしまう可能性が高くなります。

よく捻挫グセがつくなんて言ったりしますが、これも不安定性がこの要因の1つになっています。

対処法は?

生まれつきの要素が強い弛緩性とは反対に、怪我の後遺症で現れやすい動揺性に関しては、受傷後の処置がとても大事になってきます。

緩んだ靭帯やその他の軟部組織が正常な状態に回復する前に動かしてしまうと、伸びたまま組織の回復が終了してしまうため、場合によっては手術の必要が出てきてしまいます。

では、靭帯が伸びてしまったらもう対処の仕様がないのかと言うとそうでもありません。伸びた靭帯はなかなか元には戻りませんが、周りの筋肉を強くすることで、関節の安定性を高めることができます。

足首がゆるくて捻挫を繰り返す人や、肩の脱臼を繰り返している人はリハビリテーションすることで怪我の発生を抑えることが可能になります。

yoga exercise

例えば、ヨガや自重トレーニングなんかの時に地面に手をついて、四つ這いやプランクをする際、肘の内側が前を向いてしまう人や、肘がまっすぐ以上に反対側に伸びてしまう人は女性は特に多いかと思います。

それによって肘を痛めてしまったと言う人のお話を何度か聞いたことがあります。これも関節のあそびが大きいため起こることなんです。それに加えて「関節の支持性に頼っている」と言って、筋肉の力を使わずに、関節が伸びきって止まるところに寄りかかっているような状態を言います。

こうなると、関節に負担がかかる他、筋肉をあまり使わないため、トレーニングとしての効果が薄れてしまいます。繰り返していると肘に負荷がかかって痛めてしまうことも少なくありません。

この場合でいえば本来肘の内側は顔の方を向くように肩や背中と胸の力を使って腕を内旋(内側に回すこと)する必要があります。逆に言えば、その力をつけていければ不安定性の高い関節も守れるようになると言うことです。

まとめ

関節によって、そしてその関節がどの方向に対してゆるいのかによって強くするべき筋肉は変わってきますが、適切なトレーニングを行なっていければ関節の安定性は増していきます。怪我なくみなさんにはスポーツを楽しんでいただきたいと思います。わからないことや、知りたいことがあればコメントでもメッセージでもお待ちしております!

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