柔軟性があるとなぜケガの予防や改善につながるのか

こんにちは!スポーツを頑張る人のトレーナー藤倉です!今日はこんなお悩みに答えます。

ずっとケガに悩まされているんだけど、コーチから「体が固いせいだ」って言われたよ。それってどういうことなの?

多いですね。体が固いせいでケガがなかなか治らない人。

僕のところにいらっしゃる方でも、マッサージしたりしてその時は良くなってもまたスポーツを再開したら痛みも舞い戻ってくる。そんで僕に「ストレッチしてますか?してませんよね?」って言われちゃう…よくあるパターンです。

今日はこの理由について詳しくみていきます!

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柔軟性があるとケガを予防できる理由

始めに言っておくと、全てのケガが柔軟性が低いから起きるというわけでも、柔軟性が高ければケガをしない、ということでもありません。でも、柔軟性があれば予防できるケガ、というのは確実に存在します。それがどういうケガかというと、

「柔軟性が低いせいで関節や筋肉に負担をかけているケガ」

です。どういうことか具体例を見てみましょう。

例1テニス:胸の筋肉の柔軟性が低くてテニス肘に

テニス肘っていうのは、正式名称を「内側上顆炎(ないそくじょうかえん)」と言って、肘の内側に痛みをきたすケガです。

指を握る筋肉や、手首を曲げるための筋肉が強い疲労を起こしたりして、その筋肉のくっついている場所に炎症をきたしてしまうのがこのケガです。要はラケットを握るための筋肉が疲労しずぎてしまうのが主な原因です。

テニスのフォアハンドストロークは体を後ろにひねるとともに腕も後ろに引きます。それから腕を前へと押し出してボールを跳ね返します。

その時に、胸の筋肉が柔軟性が低いと、腕を十分に後ろに引くことができません。そうなると胸の筋肉の大きなパワーを使えずに腕の筋肉でそのパワーを出そうと頑張ってしまいます。

胸の筋肉と腕の筋肉は全然大きさが違います。腕の筋肉の方が圧倒的に小さく、出せるパワーも弱いし疲労もしやすいです。胸の筋肉の代わりさせ続けた腕の筋肉は疲労困憊に陥り、肘に炎症を生じさせてしまいます。

これが胸の筋肉の柔軟性が低くてテニス肘になってしまう流れです。実際にこういう状態に陥っていた人はいました。その人は肩甲骨周りの柔軟性を取り戻したことで肘の痛みも改善していきました。

例2ゴルフ:胸椎の柔軟性が低く腰痛に

golf

胸椎とは背骨の真ん中あたりの骨をいいます。ゴルフは体を大きく回旋させてボールを打ち出しますが、その時に回旋しているのはこの胸椎です。

ですが、胸椎の回旋の柔軟性が低いと、胸椎より下の腰の骨である腰椎も体の回旋に大きく参加するようになります。そもそも腰は回るようにできておらず、苦手な動作です。それを無理やり回そうとすると周りの筋肉が負担をしいられ、痛みを発するようになってしまいます。

これが、胸椎の柔軟性が低くてゴルフで腰痛に陥るパターンです。実際このパターンは多く、ほとんどが股関節の動きも固いことが多いのですが、ゴルフ後に腰が痛い、という人は胸椎周りの柔軟性を向上させると、腰痛も改善することが多々あります。

例3サーフィン:胸椎の柔軟性が低く首の痛みに

パドリングといってサーフボードの上に腹這いになり手で水をかいて移動するのですが、その時に上半身を起こしてパドリングを行います。

その際背骨の柔軟性が低くて上半身をしっかり起こせないと、首だけで前に向く姿勢になります。本来なら背骨全体を使って体を起こすものなのに、首だけを使って前を向いていたら、首の関節や筋肉に負担をかけるのは当然ですよね。それによって首に痛みを発するわけです。

このパターンの人は背骨の柔軟性とともにしっかり背筋の力を育てていくことも必須になります。

まとめ

具体例とともに柔軟性の低下が体に及ぼす影響についてみてきました。もしかしたらあなたを悩ませている怪我も柔軟性の低下によるものかもしれません。その場合は怪我をしている場所を頑張ってケアするだけでは根本的な解決は望めません。しっかりストレッチして柔軟性を向上させることが必要です。柔軟性の重要さがわかりましたか?是非しっかりストレッチしてケガと決別してくださいね!

コメント

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