筋肉を鍛えるのが目的じゃない!? トレーニング 2020.02.14 みなさんこんにちは!藤倉です。みなさんはウェイトトレーニングってどんな目的でするものだと思いますか?筋肉を鍛えるため?身体を強くするため?もちろんその通りですが、今日お話しするのはちょっと違うんです。 スポンサーリンク 目次 なんのためにそのトレーニングをするのか地面をお尻で蹴る力をつけたい股関節の動きを最大限生かしたい背部の筋力を安全につけたい体の背面の筋肉の協働性を鍛えたいトレーニングで鍛えられるのは〇〇まとめ なんのためにそのトレーニングをするのか 先日こんなツイートをしました。僕がスクワットをする理由についてです。 僕がスクワットをする際に意識していることは、①お尻に重さを感じ続ける②お腹にグッと力を入れるという2点です。僕がスクワットをする理由が・地面をお尻で蹴る力をつけたい・股関節の動きを最大限生かしたい・背部の筋力を安全につけたい・体の背面の筋肉の協働性を鍛えたいだからです。— 藤倉法隆🏋🏻♂️スポーツを頑張る人のトレーナー (@norinorio_sc) January 25, 2020 僕がスクワットをする際に意識していることは、お尻に重さを感じ続ける お腹にグッと力を入れる という2点です。僕がスクワットをする理由が 地面をお尻で蹴る力をつけたい 股関節の動きを最大限生かしたい 背部の筋力を安全につけたい 体の背面の筋肉の協働性を鍛えたいだからです。 よく雑誌やネットなどで、「お尻や足の筋肉を鍛えるならスクワット!」なんて書いてありますが、僕はそのように筋肉にフォーカスしてスクワットをしたりやってもらったりすることはあまりありません。このツイートした4つの理由について一つずつ解説します。 地面をお尻で蹴る力をつけたいスクワットをする最大の目的です。地面をお尻で蹴るといっても実際にお尻を地面につけて蹴りたいわけではありません。走る時やジャンプする時、地面を足裏で蹴って力を得るわけですが、その際お尻の力をメインに使ってこの動きをしたいというわけです。地面を強く蹴れれば蹴れるほど、走る速度やジャンプの高さは向上します。だからお尻で地面を蹴る動きを鍛えたいのです。股関節の動きを最大限生かしたい低速度のランニングでは股関節はそこまでダイナミックに動くことはありませんが、ジャンプやスプリントを繰り返すようなスポーツでは頻繁に股関節をフルに使う局面は訪れます。対してスクワットでは対象者の柔軟性にも左右されますが、股関節の屈曲角度が90°以上にも及びます。競技によって動かし方は変わってきますが、だからこそトレーニングでは大きく使っていきたいのです。背部の筋力を安全につけたい僕が行うスクワットは大抵ハイバーポジションといって、肩の上にバーを乗っけて行うスクワットです。一方ローバーポジションと呼ばれるフォームでは肩甲骨の中ほどのやや上にバーを乗せます。ハイバーの方が背中が丸まりづらい、腰への負担が大きいといった特徴が挙げられます。背中が丸まった状態で負荷をかけると筋肉に対してかかる負荷が強くなってしまうのでハイバーのこの特徴を生かして、スクワットを行うことで背部の筋肉を安全に鍛える事ができます。背部の筋肉は次に出てくる協働性というところに大きく関わってきます。体の背面の筋肉の協働性を鍛えたい体の背面の筋肉は背部から腰、臀部、もも裏の筋肉からふくらはぎに至るまで協調して働く事で大きな力を発揮する事ができます。これらの筋肉の集まりをポステリオールチェーン筋肉群といい、スクワットではこの筋肉群の活動を鍛える事ができます。単体の関節や筋肉を動かして鍛えるだけよりも、同時に全ての筋肉を協調させる事で大きな力を生み出すトレーニングができるのがスクワットなのです。 トレーニングで鍛えられるのは〇〇 スクワットを例にして僕がトレーニングをする目的をお話ししました。ほとんど全ての目的が「動作」にフォーカスされているのがわかると思います。僕はスポーツをしている人や日常生活で痛みが出る人などの方のトレーニングを指導する事が多いため、「この時のこの動作を鍛えたい」というお客様のニーズの方が多いです。そのニーズに応えるためにはこの筋肉を鍛えればいいよ、というだけでは不十分で実際に「動作」が改善されてこそお客様の要望が満たされるのです。みなさんのニーズは「筋肉を鍛える事」ですか?それとも何か具体的な「動作を向上したい」という事ですか? まとめ スクワットひとつ取ってもいろいろな目的や意図があって行います。だからやる人それぞれで目的が違うのは当たり前で、さらに目的が違うのだからやり方も当然変わってきます。まず大事なことはあなたの目的が何かということをハッキリさせる事かなと思います。それによって選択するトレーニングは異なりますし、同じトレーニングでも実施の方法は変わってくるのだと思います。
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