地面をお尻で蹴る力をつけたい
スクワットをする最大の目的です。地面をお尻で蹴るといっても実際にお尻を地面につけて蹴りたいわけではありません。走る時やジャンプする時、地面を足裏で蹴って力を得るわけですが、その際お尻の力をメインに使ってこの動きをしたいというわけです。
地面を強く蹴れれば蹴れるほど、走る速度やジャンプの高さは向上します。だからお尻で地面を蹴る動きを鍛えたいのです。
股関節の動きを最大限生かしたい
低速度のランニングでは股関節はそこまでダイナミックに動くことはありませんが、ジャンプやスプリントを繰り返すようなスポーツでは頻繁に股関節をフルに使う局面は訪れます。
対してスクワットでは対象者の柔軟性にも左右されますが、股関節の屈曲角度が90°以上にも及びます。競技によって動かし方は変わってきますが、だからこそトレーニングでは大きく使っていきたいのです。
背部の筋力を安全につけたい
僕が行うスクワットは大抵ハイバーポジションといって、肩の上にバーを乗っけて行うスクワットです。一方ローバーポジションと呼ばれるフォームでは肩甲骨の中ほどのやや上にバーを乗せます。
ハイバーの方が背中が丸まりづらい、腰への負担が大きいといった特徴が挙げられます。背中が丸まった状態で負荷をかけると筋肉に対してかかる負荷が強くなってしまうのでハイバーのこの特徴を生かして、スクワットを行うことで背部の筋肉を安全に鍛える事ができます。背部の筋肉は次に出てくる協働性というところに大きく関わってきます。
体の背面の筋肉の協働性を鍛えたい
体の背面の筋肉は背部から腰、臀部、もも裏の筋肉からふくらはぎに至るまで協調して働く事で大きな力を発揮する事ができます。これらの筋肉の集まりをポステリオールチェーン筋肉群といい、スクワットではこの筋肉群の活動を鍛える事ができます。
単体の関節や筋肉を動かして鍛えるだけよりも、同時に全ての筋肉を協調させる事で大きな力を生み出すトレーニングができるのがスクワットなのです。
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