こんにちは、平塚のパーソナルジム キノスラの藤倉です。
インスタで発信し始めて気づいたことなんですけど、サーフィンのテイクオフができなくて悩んでる人って結構たくさんいるんですよね。
それも波に乗れないってことじゃなくて、それ以前のサーフボードに立つ動作そのものができないっていう人が結構いるんですよ。
テイクオフはパドルして波が来て手をついて体持ち上げて、足を引き込むって動作ですけど、その足を引き込むときに足が前に出ないとか、途中で膝ついちゃうとか、正座になっちゃうって人がすごく多いみたいなんですよね。
だから僕のインスタのテイクオフの動画なんかは10万回以上再生されてて、2000件以上保存されて皆さんにみていただいてます。
で、そういう人に話を聞くと一番多いのが、
スクールとかいってもテイクオフのタイミングとか、全体的な動作は教えてもらうけど、足が引き込めないことに対しては特に教えてもらえない
っていうことなんですよね。
テイクオフできる人に、「テイクオフの動作そのものができない人」の気持ちがわかってもらえないって相談に来る方が結構多いです。
これってそもそもサーフィンスクールのコーチとか先生っていうのは「スキルを教えてくれる人」なんで、その手前の「体の使い方」を教えるのは専門外だったりするんですよね。
車で例えるなら、教習所は車の運転の仕方を教えてくれる場所だと思うんですけど、そこで車が通常通り動いてくれない時の対処法って習わないじゃないですか。
例えば、アクセル踏んでるのに車が前に進まないとか、ハンドルが回らない時にどうしたらいいかとかって基本的には教習所では習わないですよね。そういう時は多分ディーラーさんとか修理工場に行くと思うんですよ。
スポーツも一緒でスポーツのコーチはそのスポーツのテクニックとかスキルを教えることを専門にしてる人で上手く体が動いてくれないっていうのを対処してくれるのはまた別の人の役割なんですよね。
じゃあそういう役割の人って誰?っていうと、ムーブメントコーチとかトレーナーって呼ばれる人です。この人たちは人間の根本的な体の動かし方っていうのを専門に勉強していて、骨がどうとか筋肉がどうとか、物理学的に体がどう動くかっていうのは詳しいです。
その代わりスポーツのスキルに関しては、スポーツのコーチの方たちには全然敵わないですけどね。
だからテイクオフの動作が体の機能的な部分でうまくできないっていうのなら、ムーブメントのトレーニングとか、トレーナーが提供するようなエクササイズをやるのが手っ取り早いのかなと思います。
原因に対してダイレクトに効く解決策だからです。
そこでトレーナーである僕が、テイクオフの動作そのものができないっていっているお客さんの動きを見ていて気づいたことと、その解決策を今日はシェアしていけたらなって思います。
テイクオフで足が前に出ない理由1「背中が丸まれない」
これが一番多いです。
背中とか腰が丸まれなくて、足が前に出ないっていうパターン。デスクワークで腰が固まってたり、立ち仕事で腰が反ってしまってたりすると、サーフボードの上で寝た状態から一気に腰を丸めるってのが背中腰が固くてできないんですよね。
でもこれに関しては、背中を丸める柔軟性とか、動きが改善してくると割と短期間にテイクオフの動作ができる傾向にあるかなと思います。
今までいらしたこういう方達には、まずお尻とか腰、背中のストレッチをやりつつ、背中を丸める動きをトレーニングしてもらいました。
テイクオフで足が前に出ない理由2「股関節が引き込めない」
これも結構いますね。
股関節が引き込めなくて途中でつっかえちゃって足が前に出ないパターン。腰が丸まらないこともかなり影響はしてますけど、股関節そのものが詰まるとか、足を引き上げる力が弱いっていうのが原因としてあるのかなと思います。
こういう人も、まずは股関節が詰まる原因を特定して、そこに対してストレッチなどでアプローチしつつ、あとは股関節を引きつけるためのパワーを養うトレーニングを実施する必要があります。
テイクオフで足が前に出ない理由3「スピードが遅い」
これは動きとしてはできるけど全体のスピードがなくて波に置いていかれてしまうケースですね。
女性に多いですけど、背中は丸まれるし股関節も柔らかいけど、テイクオフの動作が「よっこいしょ」みたいな感じでゆっくりになってしまうケースです。
これは今までいらした方達だと運動経験があまりなくて「素早く動く」っていうことをあまりやってこなかった人が多いです。
まあ日常、普通に過ごしてると素早く動かなきゃいけないタイミングなんてあんまりないですもんね。だからこういう人はジャンプする、とかボールを遠くに投げるとかも苦手な人が多いです。
うちではトレーニングとして軽い負荷でなるべく速く動く練習とか、あとは筋力そのものを強化してパワーを上げるっていうことをやってもらったら、素早くズバッとテイクオフができるようになっていきましたね。
まとめ
という感じでテイクオフの動作そのものができない原因と解決策についてお話ししてきました。
やっぱり何度練習してもできないことってどうしてもあるんですよね。でそれは練習の仕方が悪いとか練習が足りてないってことじゃなくて、そもそも体の準備が足りてないってことなんです。
りんごの皮剥きを練習する前に包丁を研いでおく必要があるんです。きれない包丁でいくら練習しても皮剥きは上手くならないですからね。
だからテイクオフ何度やっても足が前に出てこないって人は一度体の使い方とか機能っていう部分を見直してみてもいいのかなーと思います。
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