こんにちは、スポーツを頑張る人のトレーナー藤倉です。
世の中膝の痛みを抱えている人は非常に多いなと感じます。それがスポーツによるものだったり、日常生活にて感じるものだったり…湿布をはったり、サプリメントを飲んでも全然よくならない膝の痛みに悩まされている方も多いのではないでしょうか?
今日はそんな膝の痛みに関して詳しくみていきましょう!
膝の痛みの色々
膝が痛いっておっしゃる方は多いですよね。
老若男女問わず、膝に痛みを抱える方はかなりいらっしゃいます。
子供は成長痛や、オスグッド病という症状で悩み、大人になってからはランナー膝や膝蓋靭帯炎、高齢になってからは変形性膝関節症や半月板の磨耗といった症状で悩まされます。
これらをわかりやすく説明していると本が出版できるくらいの文字の量になってしまうので、今回は代表的な膝の症状を部位別に分けて紹介していきたいと思います。
骨の問題
膝は大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)、膝蓋骨(しつがいこつ)という3つの骨で構成されています。大腿骨はももの骨で、脛骨はスネの骨。膝蓋骨は膝のお皿なんて呼ばれ方をしますが、お膝の一番表面にある骨ですね。これらが滑ったり転がったりすることで膝の膝たる運動を生み出しています。
さて、膝は曲げて伸ばすだけのいたってシンプルな関節ですが、言い方を変えると曲げて伸ばすことしかできないという事です。
要は1方向にしか曲がらないよという事です。だから他の方向に無理やり曲げられるようなストレスがかかると、簡単に膝は壊れてしまいます。例えばX脚やO脚のように膝が横方向(外反・内反)に曲がっているような姿勢が長く続くと、骨に負担がかかり変形や摩耗(こすれ削れてくる)が起きてきてしまいます。
他にもオスグットシュラッター病に代表される、成長期の子供がなりやすい病気も骨の問題です。これは骨の成長に筋肉の柔軟性が追いつかず、骨が筋肉に引っ張られ変形してきてしまいという病気です。
筋肉の問題
膝にはたくさんの筋肉が通っています。ももの筋肉は多くが膝を乗り越えてスネの骨などに付着していますので、これら膝周辺の筋肉に問題が生じると、膝の痛みとして症状が出てきます。これらに関しては後ほど詳しく説明いたします。
その他軟部組織の問題
ここでいう軟部組織に分類されるのは、関節を守っている靭帯や、膝のクッションの役割を果たす半月板などです。たまにスポーツ選手のニュースなんかで耳にしますよね?「前十字靭帯の損傷」とか「半月板を切除する手術」とか。
靭帯というのはいくつかの骨を結びつけ関節を作る働きと、あらぬ方向に曲がらないよう守る働きがありますが、靭帯が支えられる力を超える力が加わってしまうと最悪の場合切れてしまうこともあります。
また、靭帯が切れるような怪我の場合は同時に膝の関節の間に存在する半月板というクッションもちぎれてしまうこともあります。
また変形性膝関節症などで、膝のあるべき配列が崩れてしまった場合にも半月板が摩耗し、切れてしまったり、なくなってしまったりということが起こり得ます。靭帯や半月板は一度損傷してしまうと再生しづらい組織で、手術によってつなぎ合わせたり、保存療法によって経過観察という処置を辿ります。
あなたの膝の痛みの原因は?
さて、本当に部分的にですが膝に起こりうる痛みを紹介しました。ここで最も重要なのはあなたが抱える膝の痛みの原因は何かということです。
それがわからないことにはどんな処置が必要なのかはわかりません。その原因を特定できる人はただ一人。そう、お医者様です。怪我や病気の「診断」という行為が任されているのはお医者様だけです。
ですからあなたが何か痛みや悩みを抱えていて、その原因を特定したいならまずはお医者様に相談してください。膝の痛みの場合はまずは「整形外科」に行けばいいと思います。
マッサージが必要なのはどんな時?
お医者様に診断をしていただき、原因を特定できたら次は「治療」しなければなりません。
原因によって治療する方法は様々ですからそれはお医者様のご指示に従うしかありませんね。ですからここでは、マッサージがあなたの痛みの改善を助けてくれそうな症状についてお話ししようと思います。
マッサージで骨の変形や、靭帯の損傷は治せません。たまに「治せるよー」とおっしゃっている方がいますが、少なくとも僕と、僕の周りにはいません。
ですので、僕のところに「靭帯繋げてちょうだい」といらしても何もできることはございません!僕らがお手伝いできるのは「筋肉の問題に起因する痛み」に関してです。
例えば、筋肉の使いすぎや摩擦によって起きる、「ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎しつがいじんたいえん)」「ランナー膝(腸脛靭帯炎ちょうけいじんたいえん)」「鵞足炎(がそくえん)」などはマッサージで改善に向かわせることができます。特に膝の痛みを訴える方でかなり多くを占めるのが「膝の前側を中心になんとなく全体が痛い」という症状です。
これは(もちろん全てではないですが)ももの前の筋肉が使いすぎや運動不足で硬くなり、伸び縮みする能力が失われ膝の曲げ伸ばしにストレスをかけていたり、膝のお皿を関節面に押し付ける力が強くなっているせいで、膝の痛みを引き起こしています。
例えば、階段の昇り降りが辛い、立ち上がるときに膝が痛い、正座ができない、などといった症状は、ももの前の筋肉の柔軟性の低下によるものが多いです。その場合はマッサージでゆるめていくと、膝が快調に向かいます。
こんな風に膝の周りの筋肉の硬さで痛みが出る症状に関しては、マッサージによって症状を緩和させることは十分可能です。まずは原因の特定があってからですが。
ちなみにランナー膝と呼ばれる腸脛靭帯炎に関してまとめた記事がありますのでコチラも併せてご覧ください。
マッサージで改善が促せる膝の痛みは…
膝の痛みのうちマッサージで改善を促せるものについてもう少し具体的に見てみましょう。あくまでマッサージが有効なものだけです。
膝の曲げ伸ばしすると痛いよ
痛む場所:膝の前が全体的に、お皿の裏あたり、お皿の下の出っ張り・骨
原因:ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の柔軟性低下、変形性膝関節症(変形を治すことはできない)
膝の内側が痛いよ
痛む場所:膝の内側、スネの骨の内側で膝の下あたり、膝の上のももの内側
原因:鵞足炎(がそくえん)、ももの内側の筋肉(内転筋群、内側広筋、半腱様筋)の柔軟性の低下
膝の外側が痛いよ
痛む場所:膝の外側のやや後ろの方、膝の外側の上の方のピンとはってるスジ(腱)
原因:腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)、ももの外側の筋肉(腸脛靭帯、外側広筋)の柔軟性低下
こんな症状を抱えている方は、マッサージで硬くなっている筋肉をほぐしてあげることで、膝の動きがスムーズになり、痛みも改善されることが多いです。
まとめ
膝の痛みが怖くてスポーツが楽しくできない、という人も多いかと思います。病院に通い続けてもなんだかよくならない膝の痛みでもマッサージで和らげることができる場合もたくさんあります。
もしあなたが膝の痛みに悩んでいるなら一度相談してみてくださいね。
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